【Travel】
目的地まで移動するだけの簡単なAIです。到着したらOnEnd、行動終了になります。
- Place to Travel: 目的地。
- Ride Horse if possible?: 目的地まで移動する時、乗れる馬がいれば乗るかどうか。自分に所有権のある馬しか乗りません。
- Prefer Preferred Path?: 移動するとき、可能な限り優先度が高く設定されたNavmeshを通ろうとします。あまり意識しなくてもいい設定なので、よく分からなければFalseで問題ないかと。
【TravelBackAndForth】
「Travel」と似たようなAI。目的地を二つ指定でき、二つの目的地間を往復し続けます。こちらは行動終了が存在しないと思われます。
【TravelVariableSpeed】
「走る」「小走り」「早歩き」「徒歩」まで移動速度段階的に変えながら目的地まで行きます。このTemplateを使用する時は、AI PackageのFlagsタブ内で「Preferred Speed」は指定しないでください。Template側から速度調整ができなくなります。
使う機会はほとんどないかも。バニラではクエスト内でのみ限定的に使われています。遠くに見える信じられない光景に向かって、最初は走り、近づいてよく見えるようになると小走りから徒歩になる……という演出専用っぽいです。
- Place to Travel (real radius): 目的地を設定します。またここで指定されたLocationでは「徒歩」になります。Radiusを設定できる方法で設定してください。
- Place to Travel (fast walk if outside)、Place to Travel (Jog if outside)、Place to Travel (run if outside): 目的地は「Place to Travel (real radius)」と同じに設定し、Radiusだけそれぞれ変えます。指定するRadiusの大きさは、fast walk<Jog<runの順で。
【Patrol】
指定したオブジェクトやマーカーに設定されたPatrolデータを使用し、リンクを辿って各オブジェクトを巡回します。使えるオブジェクトであれば使います。
AI Packageだけでなくオブジェクト側でのPatrolデータ設定も必要になります。
- Patrol Start: パトロールの始点となる対象を選択します。
- Patrol Radius: リンクでつながれた各パトロール用オブジェクトにどの程度まで近づくか。透明なマーカーなどだと少し狭くして、32~64辺りでもいいと思います。家具であればRadiusはあまり関係ないかも。よく分からなければ初期設定のままで。
- Repeatable?: パトロールを永遠に繰り返すかどうか。"True"だと、始点から終点まで往復し続けます。オブジェクトのリンクの仕方にもよりますが、"False"にすると、終点に到達したらOnEnd、行動終了になります。
- Start At Nearest?: AI Packageがスタートした時点で、パトロール始点からつながったパトロール用オブジェクトのうち自分に一番近いオブジェクトを使用した直後とみなしてパトロールを始めます。つまり実際に向かうのは、自分に一番近いオブジェクトの次のパトロール用オブジェクトです。
- Ride Horse if possible?: 乗れる馬がいれば乗るかどうか。騎乗パトロール用。自分に所有権のある馬しか乗りません。
・オブジェクトのPatrol設定
マーカーや家具などをワールドに配置し、ダブルクリックでReferenceウィンドウを開きます。
「Patrol Data」タブを選択し、Patrol Dataにチェックを入れます。これでこのオブジェクトは「Patrol系」のAIで使えるようになります。
Idle Timeには、パトロール中このオブジェクトで何秒間立ち止まるか決められます。Topicは何か話させるための設定みたいです。
次に「Linked Ref」のタブを選択します。欄の中で右クリックしてNewを選び、次の巡回地点となるオブジェクトを設定しましょう。Keywordは「NONE」です。
オブジェクト間のリンクができると、このように画面内でも矢印のリンクが表示されます
ここでは右から、Idle Marker1(始点)→Idle Marker2→椅子(終点)をリンクで順につなげました。パトロール用のリンクは交差無しの一筆書きになるように繋ぎます。
各オブジェクトでも「Patrol Data」タブでのパトロール設定を忘れずに。
上の例だと、Idle Marker1と2を順に使用し、椅子に座って椅子に設定されたIdle Timeを過ごしたら巡回終了になります。
また、椅子からIdle Marker1にリンクをつなぐと円環になり、「Repeatable?」の設定と関係なく、エンドレスにぐるぐる巡回できるようになります。
【Escoat】
目的地まで指定した対象を導きながら移動します。エスコート対象がNPCの場合は、該当NPCのAIを上書きする形で、特殊な「Follow」AIが一時的に適用されます。
目的地に着いたらOnEnd、行動終了です。エスコート対象がNPCだった場合は、行動終了時点で特殊な「Follow」AIから解放されます。
- Target to Escort: エスコートする対象。
- Destination: 目的地。
- Distance to Wait for Follower(s): この距離だけエスコート対象から離れると、立ち止まって追いつくのを待ちます。
- Follower Min Distance: エスコート対象がNPCの場合のみ有効。対象はこの範囲まで近づくと止まって待ちます。
- Follower Max Distance: エスコート対象がNPCの場合のみ有効。これ以上の距離があくと、対象は走って追いつこうとします。
- Ride Horse?: 馬に乗れたら乗るかどうか。
- PreferPreferredPath?: 優先度の高い道を主に使用するかどうか。
- Run if Behind Distance: エスコート対象がこの距離より先行すると、エスコート側は走って追いつこうとします。
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