たっぷりとした夕食をとり、ぐっすり眠って迎えた朝。
ハイフロスガー登山の準備万端である。
標章参りその1。
すでに慣れたものだ。ただ、あのスノートロールがいるあたりの標章は、いまだに時々見落としてしまう。
意気揚々と登り始めて1時間もしないうち、気になるものが山の下にちらついた。
あれは、ドラゴン?
山道から下を望むと、やはりドラゴンが空をふらふらと飛んでいた。
そのうち、イヴァルステッドの衛兵にでも反応したらしく、村の方へと降りていく。
追い払おうとして放った矢が、結局はドラゴンを挑発してしまったようだ。
今から山を下っても間に合うかどうか怪しい。どうしたものか。
村の上を飛び回るドラゴンの背に、揺るぎなき力で呼びかける。
するとドラゴンは、一気に山の上まで飛び上がった。
ドラゴンを呼ぶにはドラゴン語の呼びかけが一番ということか。
さて、ひきつけたところで戦いの開始だ。
ドラゴンがリディアに氷のブレスを吐きかける。ノルドは冷気耐性が高いから、それほど大ダメージではあるまい。
リディアが耐えてくれている隙に、私はファイアブレスで対抗することにする。
山道の広いところで、ドラゴンを引き摺り下ろせないだろうか。
ドラゴンレンドをする場所を探して少し山道を登る。
下の方でリディアが殺る気満々になっているが、私のところまでドラゴンを引き付けて来てくれないだろうか。あのドラゴン、なぜかリディアに夢中で私のことなど眼中にないようなのだが。
もしかしてドラゴンすらも、アルゴニアンの私がシャウト使いなどとは想像もしていなかったのかもしれない。シャウトと言えばノルドだからな。
リディアがようやく登ってきてくれたので、ついてきたドラゴンにすかさずドラゴンレンドを当てる。
引き摺り下ろせばこちらのもの。
こちらはアルドゥインを倒したのだから、名無しの一般ドラゴンなど一ひねりだ。
ドラゴンの骨を回収し、標章参りを続けながらハイフロスガーへ到着。
供物箱にドラゴンの骨と鱗を奉納。
大分溜まってきた。それだけたくさんドラゴンを倒してきたということか。
そのうち、パーサーナックスにこの骨をどうしたらいいか尋ねるか。
もっともこの骨達の魂は私が吸収してしまったから、私が死んで魂が解放されるまで、復活は待ってもらわないといけないが。
アーンゲール師は相変わらずいつもの場所で祈りをささげていた。
話しかけると、アルドゥインのことを言われた。伝えてなかったっけか。
むしろ、聞いただけであれがドラゴンレンドだと分かったのか。やはり師達はすごいな。
本題に入ろう。
私がドラゴンズリーチでドラゴンを捕えたいと話すと、彼は声の道を進む者には許されないことだと言った。
信仰の問題が絡む。説得は難しくなりそうだ。
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