朝だ。
寝巻を着て朝を迎え、次なる旅立ちに備えて鎧を着る。
ブラックリーチへの冒険が始まった。
レイロフとは別れ、マーキュリオ、ヴォルスタグ、カトリアを引き連れて出立する。
すぐにアルフタンドを目指したいところだが、まずはハイフロスガーへ立ち寄ることにした。
カイネの加護が必要なのだ。あれはクモやシャウラスにも効くらしい。ブラックリーチはシャウラスにあふれているだろうから、加護は必須だ。
よけいな戦闘は避ける。これこそ冒険者の知恵だ。
私達を祝福するような好天。
好天に誘われて現れた野良ウィザードと戯れ……、
マンモスの肋骨をまたいで世界の喉山地へ。
山に入ると天気が下り坂に。季節も季節だから、晴天ばかりとはいかないか。
空気が湿っぽくなる。アルゴニアンには非常に心地いいが、後ろの人間二人は震えだす。幽霊はそもそも寒暖など感じない。
しかし、降り出したらまずいな。
イヴァルステッドに近づくと、天気は再び持ち直した。
時刻は午後3時。
いつもならここでその日の行程を終えてしまうが、今回は急ぐとしよう。
ハイフロスガー詣の体力をつけるために、ここでしっかり食事をとる。
とはいえ所持金がきれいにゼロなので、手持ちの食糧から食事を用意した。
茹でたカニの足とモラタピネラ焼き、ワインを腹に詰め込む。
登山前にナルフィの様子をチェック。宿の主人が食事の面倒を見ているのだろう。本人なりに毎日をのんびり過ごしているようだ。
さて、登ろう。この時間から登山を開始するとなると、ハイフロスガーに着くのは深夜だろう。
途中、重い重いと文句を言うマーキュリオから竜の骨と皮を受け取って、黙々と歩を進める。
道中トロールに遭遇したものの、戦闘はカトリアの矢で比較的簡単に決着がついた。
深夜前に到着。
供物置き場は前に来た時と大して変わっていない。クリメクが自分で登ってこれなくなってから、他にここまでくる者はいないのだろう。
供物箱に、倒したドラゴンの骨と皮を収める。ついでに山に上る途中で襲い掛かってきたスノーサーベルキャットの皮も入れておいた。
夜もだいぶ遅い時間なのに、老師達はまだ祈りをささげているらしい。
邪魔をしては悪いので、挨拶もそこそこに奥の寝室へと進む。
さて、今夜はここで休ませてもらうとしよう。
帰りは標章めぐりをして、カイネの加護を乞う。
それがすんだらようやくブラックリーチだ。カトリアの助力を得ながら、アルフタンドを攻略することになる。
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