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方向音痴のSkyrim

PCゲーム「Skyrim」の雑多なCKいじり日記

4E201降霜の月15日(水) リフテン

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4E201降霜の月15日(水) リフテン




傭兵を雇うのに500ゴールド入用になる。
今の私には気の遠くなるような大金だ。酒場の隅で例の胡散臭い男が私を誘惑してくるが、いかがわしいことに手を染めてまで稼ぐつもりは毛頭ない。



ついでに言うと、所持金4ゴールドでは宿に泊まることさえ不可能だ。これは徹夜で薪割りをしろという、ヒストの啓示だな。
憂鬱な気持ちで深夜の町へ出た私だったが、薪割り台の近くにある鍛冶場で働く鍛冶屋が目に入った。なんと仕事熱心な。これは私もボヤいてばかりではいられない。



さすがの鍛冶屋も徹夜で仕事をすることはなかった。
しかし彼の熱心さに大いに勇気づけられ、徹夜の薪割りは苦でなかった。



ようやくあたりが明るくなったという頃、またしてもリフテンに似つかわしくない仕事熱心な住人が姿を現した。
まだ客など誰一人いない市場で、もう商売を始めた露店がある。



精が出ることだな、同胞よ。
私が声をかけると、彼も挨拶を返した。私が客ではないと知って、少々不満げではあったが。
聞けば彼は、アルゴニアン伝統の装飾品を作れる数少ない職人らしい。



問題はその装飾品を作るのに、入手困難な材料があることだ。
彼は私の姿を見て、世界のあちこちをうろつく冒険者だとでも思ったようだ。材料を持ってきてくれたら、買い取ると話してくれた。
こちらも懐がさみしいところだ。受けられる依頼は何でも受けて、報酬を稼ぐとしよう。



私がアルゴニアンの宝石職人と話している間に、別の露天商も現れた。
こちらもリフテンには似つかわしくない真面目腐った顔つきのダークエルフで、雑貨屋をやっているらしい。
ちょうどいいので、彼に割りたての薪を買い取ってもらうことにした。
薪を本当に必要としている相手に売れば、一つ10ゴールド。残念ながらリフテンにそういう殊勝な人物は見つからなかったので、一つ2ゴールドで妥協する。



さて、まだ金が足りない。
早朝のリフテンをうろついていると、胡散臭い女が水路の橋の上にいた。そういえば以前、若い馬丁に貸した金を返せと脅しつけていた女だ。
報酬目当てで、馬丁を助けてやることにしよう。



女は少し脅すとすぐに借金の話をひっこめた。馬丁宛の荷物を横取りしたから、それで借金をチャラにしてもよかったらしい。いかにもリフテンではよくありそうな、理不尽な話だ。
馬丁は私に感謝して、透明化の薬をくれた。これを売って、借金返済をしようとしていたらしい。



薬は町の錬金術屋で売り払うことにした。
馬丁の借金は142ゴールド。薬の売値は112ゴールドだから、借金を返すには足りなかったようだ。



私の懐は少し潤ったが、500ゴールドにはあと一押し足りない。
流れるように、錬金術屋で何か手伝えることはないかと依頼を探す。
幸い錬金術屋の女将が、近くの鉱山街から鉱石の鑑定を依頼されていることを教えてくれた。自分達で鉱石標本を取りに行こうにも、忙しくてそんな暇はないらしい。
そういうお使いなら、お安い御用だ。



このお使いを済ませれば、もう薪割りをしなくても500ゴールド貯まるだろう。
私は意気揚々と、リフテンからショール・ストーンへ向けて軽い散歩へと出かけた。



リフテンから鉱山街へは、砦の中を通る街道を使う必要がある。
しかしその砦は今や盗賊の巣窟だ。交通の要所だろうに、盗賊に奪われたまま放置しているリフトの首長はいったい何をやっているのだろうか。
無報酬で盗賊を片付けるつもりはないので、砦は迂回することにする。



道を少し外れれば、クマだらけのリフトの森。だがキナレスの加護がある私には、そのクマはただの友達だ。
獣に襲われる心配もなく、鼻歌でも歌いながら迂回路を進んでいた。向かいから武装した一団がやってくるが、彼らも砦をよけてリフテンへ向かう冒険者御一行だろうと思いながら。



予想は外れた。
どうやら彼は迂回路を行く旅人を狙った盗賊団だったらしい。しかも全員山賊長クラスの猛者だ。
私は慌てた。完全に油断していたのだ。慌てた余り、その後どうやって戦ったのかとんと記憶がない。



気が付くと、山賊長達の姿は消えていた。
そうあの山賊長達は、白昼夢に過ぎなかったのだ。油断しすぎて、歩きながら夢を見ていたに相違ない。



気を取り直して、ショール・ストーンへの道を急いだ。
その後は誰にも会うことなく、旅路は無事に終わった。



鉱山街に着いたのはちょうど昼過ぎ。
何か食べるものはないかと懐を探ると、懐かしい生肉が出てきた。
ファルクリースの鍛冶屋が、これで野良犬を釣ってくれと渡してきた生肉だ。懐かしすぎて、あれがいつのことだったか忘れるくらいだ。
……私はアルゴニアンなので、懐かしいくらいの期間常温で保存され続けたカジートでもまたいで避ける生肉を食うぐらい、まったく平気だ。人間やエルフは決してマネしないように。



昼食後、鉱山街の鍛冶屋へ鉱石標本を受け取りに行く。
ここでも困りごとが起きていた。話を聞くと、鉱山にクモが出たという。



どれひとつ見てやろうと、鉱山へ入ってみた。
鍛冶屋の言う通り、鉱山は上から下までクモがあふれていた。どこから湧いて出てきたものやら。
彼らはキナレスの加護を受けている私の足元を、敵対することなく這いずり回っているだけだ。しかし加護を受けていない鉱山労働者達がここに足を踏み入れれば、クモ達は瞬く間に彼らを襲うだろう。
襲ってこなければ、鉱石掘りになんら支障ないのだが。



鍛冶屋としてはこのクモ達を誰かに退治してもらいたいのだろう。
しかしもし私が彼らに手を出せば、キナレスの加護はたちまち失せてしまう。



鍛冶屋に、鉱山労働者総出でハイフロスガー参りを勧める提案をするのも正気の沙汰ではないだろう。
幸いクモ達は鉱山の中から出てくる様子もないので、そっとしておいた。いずれそのうち、機会があれば退治しておくか。



お使いを終えてリフテンに戻る。
戻る早々、例の市場では人々の立ち話が花咲いていた。ダークエルフの食料品屋が、客にハチミツの壺を包んでいるようだ。



客は、いつぞやの女らしい。ハチミツを他人になめさせるのが趣味の……。
これ以上の言及はやめておこう。



水路から見るリフテンの夕焼けが意外ときれいだ。
この後錬金術屋に鉱石標本を届けて、念願の報酬を手に入れた。これで傭兵を雇い、今夜の宿を借り、夕食まで買えるぞ!



リフテンの酒場にいた魔術師風の傭兵は、マーキュリオと名乗った。
自身を「魔法を極めし者」と言うなど、なかなかの大口をたたいている。口だけでないことを祈ろう。



ハチミツ酒をふたつ、スローターフィッシュの焼き身、サケのステーキを買って、二人の夕食とした。
さらに宿代を払い、塩を買って手持ちのウサギ肉をあぶると、所持金はゼロ。
これでいい。リフテンでは財布など持っていないほうがいいのだ。


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Author

UNI
Skyrimで遊ぶのも、CKで改造するのも好きなファンタジー好きです。
戦闘苦手で難易度は基本EASY、慣れてもNORMAL程度。 アンデッド恐怖症なので、ノルド遺跡探索が辛い……。

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