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方向音痴のSkyrim

PCゲーム「Skyrim」の雑多なCKいじり日記

4E201降霜の月9日(木) 夜



ハーシーンの姿が消えると、そこには獣の王の死骸だけが残された。
本当にかわいそうなことをした。せめてもの供養に、鹿肉は残さずおいしくいただいて今夜の狩りに備えるとしよう。



さて、シンディング狩りにいくばくかの法的正当性を加えるため、ファルクリースの町へいったん戻ることにした。



それから鍛冶屋にも、例の犬がペットにはならなさそうなことを伝えた。
あれを手元に置いた日には、一日中喋り続けてうるさくて仕方がないぞ。



首長の長屋へたどり着くと、私はファルクリース従士の地位を申し出た。こまめにファルクリース地方の人々の手助けをしてきたので、私の評判はなかなかだ。遺灰を届けてくれただの、ジャガイモ収穫を手伝てくれただの、薪を割ってくれただのといったささやかなものだが。

評判を聞いていた首長は、快く従士の位を授けてくれた。立ち去り際に、私は首長に尋ねてみた。衛兵達のかわりに、逃げた死刑囚を追いかけて捕まえたり、それができなければその場で処刑しても構わないかと。首長はあまり望ましくないような顔をしたが、やむを得ない場合は衛兵に代わりファルクリースの平穏を守るのも従士に期待されている務めだとうそぶいた。
ふむ。許可は得たということだろう。



これで心置きなく狩りに赴ける。いや、死刑囚の追跡だ。ハーシーンに影響されてはいけない。



その後、ファルクリースの森を一人走り続けた。時刻はすでに八時近く。
ハーシーンが教えたシンディングの隠れ場所は、ホワイトラン領のブローテッド・マンの洞窟だ。



ファルクリースの深い森を抜け、ホワイトランのツンドラを望む。
マッサーが淡いオレンジに染まって空に登ってきた。夜が明ける前に事が済むことを祈った。手を汚すのは夜のうちがいい。



ブローテッド・マンの洞窟は、獣の住処へと通じる短い抜け穴になっていた。
ハーシーンの信者達はすでにここで狩りに興じているのだろうか。彼らが狩ってくれれば私も手を汚さずに……、アルゴニアン風に言えば爪を汚さずに済むのだが。



洞窟の先は、岩山に囲まれた小さな谷底だ。針葉樹が風に揺れ、滝の流れ込む隠れ家的なその場所は今や、血まみれの狩場となっていた。
狩人達のキャンプがあった火の周りには、大量の血液と狩人達の死体が散らばっている。どの死体も巨大な爪で引き裂かれ、直視できないありさまだ。
何もかもが赤い。



目に映るものばかりか草も水も赤いので、怪訝に思った私は空を見上げた。
淡いオレンジ色に輝いていたマッサーはそこになかった。あったのは、血の滴るような真っ赤な月。いつの間にあんなに毒々しく色づいたのだろう。



いったいどこのオブリビオンに迷い込んだというのだ。スカイリムの、残酷だが恐ろしいほどに澄んで美しい夜空はどこにいった。
戸惑う私に、倒れていた狩人の一人が声をかけた。どうやらまだ生きていたらしい。とはいえ、そのカジート狩人も、そう長くは持ちそうに見えない。
彼はあれを紅血の月と呼び、狩人達がすでに狩りを始めていることを告げた。そして事切れた。



狩人達の遺体を後に、林の奥へ進んだ。すでに私の胃はひっくり返りそうになっているばかりか、虫の居所も最悪になっている。
そこへ、シンディングが現れた。私はハーシーンとの会話を彼に伝える。ハーシーンは立腹していて、ウェアウルフの皮をご所望だと。
しかし私はデイドラ大公の命令に従うつもりはないし、このバカげた狩りにも参加するつもりはないとも伝えた。まずはお互い積もる話をする前に、邪魔者達にご退場願おうではないか。



私達はデイドラ信者達のお祭り騒ぎを、力ずくで終わらせることにした。
狩人達はウェアウルフの味方をする者の存在に驚いたようだ。そしてその動揺の中に、一瞬ながら隙を見せた。それをシンディングが見逃すはずもない。私が駆けつけるよりも早く、最初の狩人をたやすく仕留めてしまう。さすがはウェアウルフ。とんでもない俊敏さと怪力だ。



小さな谷底には、狩人があふれていた。ウェアウルフ一匹を狩るのに、なんとも大げさなことだ。
そして狩人達は、シンディングだけでなく私も狩りの対象として襲い掛かってきた。狩りに参加する以上は、どちらかにつけということか。ならば私は狩人達を狩る以外にない。なぜなら私はハーシーンに逆らう方を選んだのだ。



そしてついに最後の狩人を倒した。ハーシーン主催の狩りパーティーはお開きだ。



静かになった谷底に、虫の声が響きだす。
さて、私は懐の回復薬の数を確かめ、シンディングにおもむろに近づいた。



シンディングは生き延びられたことを私に感謝した。そしてもう二度と、人里に近づかないと約束すると言う。
だが待って欲しい。私はゆっくり話をするために、狩りを終わらせたかっただけなのだ。
そして話というのは他でもない。牢から脱走した死刑囚に、おとなしく戻って人として最後の裁きを受けるか、ここで獣として抵抗するか、どちらを選ぶか尋ねたかったのだ。
もっとも私が尋ねる前に、シンディングは自ら答えていたようなものだが。



シンディングは私の問いに、オオカミの顔できょとんとした。私の問いの意味が分からなかったのだろう。
しかし私は最悪の事態に備え、彼が思考を取り戻す前に揺るぎなき力で彼を吹き飛ばした。
先ほどの狩りで、ウェアウルフの戦闘能力ははっきりと見せてもらった。いかなシャウトの能力を持っていたとしても、先手を取らねばウェアウルフには勝てない。



ところが私の予想は外れた。
シンディングはくるりと背を向けて逃げ出したのだ。彼は私に攻撃されたことに傷ついたようだ。先ほどまで一緒に戦った、狩りの仲間だと信じ切っていたらしい。
真っ赤に染まっていた夜空は、この間に元の青みを取り戻していた。ハーシーンが月にかけた狩りの呪いを解いたのだろう。
これから始まるのは、ファルクリースの秩序を守るための追跡だ。私はファルクリース従士として、死刑囚を追いかけた。



ついにシンディングは牙をむいた。逃げられぬと分かったら、狩人達を狩り殺したときと同じく、私を狩らねば自分が狩られると理解したのだ。
私はむしろホッとした。獣の王を仕留めたときのように、ただ逃げるだけの無抵抗な相手を一方的にやりたくはない。



決着までそう長くはかからなかった。狩人達との狩りに全力を出し切っていたシンディングと、この時に備えて力を温存していた私との体力の差だ。さすがのウェアウルフもあれだけの数の狩人達を相手にした後では、大した力も出なかったらしい。
とはいえ、私も回復薬を使い切るぐらいには追い詰められた。



シンディングの体はあのままでいいだろう。ハーシーンのために皮をはぐ必要もない。
私は狩人達のキャンプに戻った。時刻は十時を過ぎていた。思っていたより早くに片が付いたようだ。しかしクタクタだ。狩人達の残した寝袋で休ませてもらおうかと思ったが、どの寝袋もたっぷりと血を吸っている。
面倒だが、最寄りのロリクステッドまで行って宿を借りた方が、翌朝の爽快な目覚めを保証してくれそうだ。


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UNI
Skyrimで遊ぶのも、CKで改造するのも好きなファンタジー好きです。
戦闘苦手で難易度は基本EASY、慣れてもNORMAL程度。 アンデッド恐怖症なので、ノルド遺跡探索が辛い……。

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