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方向音痴のSkyrim

PCゲーム「Skyrim」の雑多なCKいじり日記

4E201薪木の月4日(木)

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4E201薪木の月4日(木)




朝起きて宿の窓からスカイリムの白い山々を見た時、一瞬、世界は美しいという急性胃腸炎にも似た怒涛の感動に襲われる。
数秒後には我に返ったのだが、やはり昨晩様々な素材をかじったのと、公開処刑を見たショックで混乱していたのだろうか。まだ少し、身体が暑かったり寒かったりめまいがしたりする。



奇妙な感覚はしばらく続いた。しかしドラゴンブリッジを通り過ぎる頃にはいつもの調子を取り戻す。
今日はリバーウッドを目指して強行軍を行うつもりだ。日付が変わるまでにホワイトランまで到達できれば大したものだろう。リバーウッド着は明日の予定だ。



急ぐためにも、帰りの道は追いはぎ峡谷を取らねばならない。
どういった作戦で乗り切ろうかと考えながら歩いていると、同じ道を先に歩く旅人がいる。彼と一緒なら、もしかして正攻法で峡谷を突破できるかもしれぬ。
声をかけて一緒に行くか、それとも知らないふりをして後をつけるだけにするか……。あの旅人が信頼できる相手かどうかが問題だ。
ところで道端に馬車が倒れている。山賊に襲われたら荷はすべて取られるはずだから、サーベルキャットか熊の仕業か。



辺りを調べると、ファルメルの矢が散らばっていた。ダークウォーター・クロッシングの洞窟で見た化け物か。この近くにも出るとは。しかも馬を地面に生き埋めにして殺すとは。スカイリムにはなんと恐ろしい連中がいるものだ。



例の旅人の後をつかず離れずさりげなくついて行くと、追いはぎ峡谷が見えてきた。
獲物を見つけて山賊達が騒ぎ出すと、旅人も魔法を構えた。
どうやら彼とは一緒に戦えそうだ。少なくとも彼と私の利害は一致した。



旅人と一緒に追いはぎ峡谷へ殴り込みをかける。
敵の数は多いが、こちらも個人の戦闘能力では負けてはいない。



山賊長もお出ましだ。相変わらずアルゴニアンの尻尾はベルトとしての需要が高い。
トカゲのしっぽのように簡単に取れるものならいくらでもくれてやるが、簡単には取れないから力の限り応戦する。
あの旅人も、私の後方から魔法で援護してくれるのでありがたい。



二人だけで山賊団を壊滅できるとは。
これでしばらくこの道は誰にとっても安全になるだろう。



私達は互いに簡単なあいさつを交わしたが、旅人はこれ以上この道を進む気にはなれなかったらしく、ドラゴンブリッジへ引き返すことにしたようだ。
ここから先は、また一人旅だ。



夕方早くにロリクステッドまで戻ってきた。
しかしまだ足を止めるつもりはない。ホワイトランまで歩きとおす。



日は沈み、夜が来た。
今夜は晴れ時々曇りの天気らしい。



日は沈んだが、太陽の名残はまだ夜空をわずかに照らしている。目を凝らせばまだ道も山の林の影も、どうにか見ることができる。



しかし太陽の微光が消えると、辺りは月と星だけが輝く世界になった。
さすがに何も見えなくなったので、松明を取り出した。照らし出されるのは足元の道だけだ。道の両脇にあるはずの垣根すら闇の中。
夜行は控えるべきだっただろうか。とりあえずこんな状態では引き返すこともできない。先に進むしかないだろう。来た方向と行く方向だけは間違えないようにせねば。



松明の明かりと、靴音を跳ね返す街道の石畳のみを頼りに夜道を歩いていると、どこからともなく炎の球が飛んできた。
私はすぐさま松明を消す。真っ暗闇になった向こうで、小さな明かりが一つ動いた。そこか。



素早く近づいて拳を突き出す。手ごたえあり。
相手の手の中で、炎の魔法が灯っていた。ドラゴンボーンを倒して名を上げようという輩のようだ。



スペルソードとは厄介な。しかも奴には私の姿が暗闇でもはっきり見えているらしい。
こちらは闇の中、相手の姿が見えるのは奴が魔法を使うその一瞬だけ。そして火の魔法が飛んできた方向を探るだけ。
暗闇の中で石垣にぶつかり、倒木に足を引っかけたりしているうちに、体力を激しく消耗する。
たまらず「霊体化」のシャウトを叫んだ。すると、真っ暗だったはずの世界がわずかに薄明るくなる。どうやら霊体になっている最中は、幽霊の視力が得られるらしい。わずかだが、敵の姿も見える。



幽体のまま敵に近づき、渾身の一撃をお見舞いしてやった。敵も私の使うシャウトに面喰ったようだ。



街道で追いつ追われつ、死闘を繰り広げる。幸い最後まで立っていられたのは私の方だった。
それにしても真っ暗闇の中で襲われるのはかなりの恐怖をともなう。



深夜、危うく立札を見逃すところだった。気が付けたのは、ルナ・モスと蛍のおかげだ。
どうやら私の旅は順調らしい。



真っ暗闇の向こうで大地を踏み鳴らす重い足音が響く。
この距離に近づくまで、二人の巨人が道を歩いているのが分からなかった。
どちらも大人しい性格のようで、命拾いをした。



疲れと眠気をだましだまし、街道の石畳を追っていく。ふと空が明るくなり、夜明けが来たのかと勘違いした。
見上げると、薄雲をすかしてオーロラがたなびいている。スカイリムはなんと美しいことか。
今朝に感じた奇妙な感動が、再び胸に湧いた。



夜明け間近、オーロラは消えた。そしてホワイトランの城壁が黒々と姿を現す。
どうやら数時間、バナードメアで仮眠が取れそうだ。


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Author

UNI
Skyrimで遊ぶのも、CKで改造するのも好きなファンタジー好きです。
戦闘苦手で難易度は基本EASY、慣れてもNORMAL程度。 アンデッド恐怖症なので、ノルド遺跡探索が辛い……。

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