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方向音痴のSkyrim

PCゲーム「Skyrim」の雑多なCKいじり日記

4E201薪木の月2日(火) エルダーズ・ブラッド・ピーク

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4E201薪木の月2日(火) エルダーズ・ブラッド・ピーク




翌朝、宿を出た私を呼び止める者がいる。
手紙を配達に来たそうだ。記憶を失ったまま日にちが過ぎ、いるかどうかも分からぬ縁のある者との再会も諦め、天涯孤独の身になることを覚悟していた私は、どきりとした。手紙を寄越す人物などいるはずがないというのに。



手紙をあけると、またしても身に覚えのない「友」からの手紙だ。
しかし文面の雰囲気が、ウステングラブで握らされた角笛泥棒のものと少し違う。
内容も不思議なものだ。機会を見て早めにアンソール山へ向かってみることにしよう。



さて、今日の旅路は角笛泥棒の指示に従い、リバーウッドへ向けるべきだろう。素直に奴の指示に従うならばだ。しかし大人しく従うのも釈然としない。ひとまずはホワイトラン地方へ戻ることを優先し、それからどうするか考えよう。



モーサルを出て西の道をとる。南の山脈を抜ける道があると聞いたのだが、この深い雪と悪天候でうまく見つけられるか心配だ。なにしろ私は方向音痴な上に近眼だ。ぼんやりしていると立札すら見落としてしまう。



しばらく歩くうち、山側へ続く細い道が見えた。舗装されていないので非常に心細いが行ってみることにした。



雪に覆われた足元を用心しながら登るうち、彼方から咆哮が響いた。
顔を上げると、山頂付近にドラゴンが飛んでいる。まさか昨日の朝に見た奴ではあるまいか。
私は盾を構えて走り出した。あれがまたモーサルへ行ったら大変なことになる。



ドラゴンはこちらを見つけると、冷たい息を吐きかけてきた。これ以上の吹雪は御免だ。
私はホワイトラン近郊で摘んでいたツンドラの綿を口に含んだ。昨日のモーサルの錬金術師が教えてくれた。気休め程度だが、そのままかじっても魔法の耐性がつくそうだ。恐らくドラゴンのブレスにも効くだろう。



口に綿を詰め込みつつ、揺るぎなき力とパチンコで上空を悠然と旋回するドラゴンの体勢を崩そうと試みる。
ドラゴンを追いながら走り続けていると、いつの間にか山頂まで出てしまった。あそこに見えるのは言葉の壁だ。ドラゴンはあの壁を守っていたのだろうか。



ドラゴンのブレスを交わしながら壁へ走った。
この壁にもドラゴン語が刻まれ、その言葉の一つが私に語りかけてくる。「武器」だ。
分かった。しかし今はそれどころではない。



私はすぐに振り返り、地面に降り立ったドラゴンへ殴りかかる。さすがに固いな。



ドラゴンは気ままなものだ。私を相手にするのに飽きたのか、すぐに飛び立ったかと思うと、今度はあさっての方向に冷気を吐き出した。あそこに何かいるのか。



いかん。フロスト・トロールがいる。
しかしこれはチャンスかもしれぬ。前と後ろから、奴と一緒にドラゴンをめった打ちにできるはずだ。



トロールの繰り出すパンチは、私の物とは比べ物にならないほど強力だった。
トロールの一撃に目を回したドラゴンが、地面を這いずり回る。今だ。私の非力な拳でも最後の一撃が与えられる!



ドラゴンにとどめを刺すと同時に、その魂が体に流れ込んでくる。
しかし、うかうかしていられない。私は魂を吸い取りながら、走り出した。フロスト・トロールが次に狙うのは、他でもない私だ。



恐るべし。ドラゴンより恐るべし。
あれだけの死闘を繰り広げた後だというのに、奴の体力は微塵も消耗していない。なんという再生能力だ。
ドラゴン戦ですでにヒストの力も使い果たしていた私には、万が一の勝機もない。



死ぬ思いで山道をかけ下り、ようやくトロールをまいた。
まだ昼前だが、もう今日一日を終えてしまいたいくらいにヘトヘトだ。



ハイヤルマーチの寒風に身をさらしながら昼食のヤギチーズをかじり、ハチミツ酒を口にした。
少し元気が出てきたところで、重い腰を上げて旅を再開する。
この山の中腹辺りに、ホワイトラン平原へ抜けるコールドロック峠があるらしい。



峠とはいっても実際には峠に開いた洞窟をくぐる道だ。
天井に穴が開いているため、外でふった雪が積もり、いつまでも溶けずに残っている。こういうところでは雪が氷のように固まって滑りやすいから、用心しよう。



洞窟内部の道は、どう見ても多くの旅人達が通行した形跡はない。
その理由はすぐにわかった。この洞窟は、フロストトロールの巣にもなっているようである。
静かに通り過ぎれば問題はないようではあるが。



ヒヤヒヤしながら洞窟を抜けると、そこはもうホワイトランである。
雪はこちら側にはほとんど積もっておらず、ツンドラの荒野を見下ろす山腹に出た。



しかしひと息つく間もなくスケルトンに襲われる。
ここで力尽きた旅人達の墓と思しき石の塊があちこちに見えた。そしてあろうことか、古代ノルド遺跡の石柱も見える。



コールドロック峠の出口に、ここまで巨大な遺跡があったとは。
そして墓地にはつきものの幽霊の姿も。



とにかく今回の旅は取った道がことごとく悪かったと思わざるを得ない。
私は周辺の場所確認もそこそこに、とりあえずも襲いかかってきた幽霊をぶちのめす。霊体を拳で殴るのは、なんともおかしな感覚だ。



いったいここで何が起こっているのか。私は何に巻き込まれてしまったのか。
幽霊を片づけたところで、無人のキャンプが目に入った。残された品物を見るに、最近の物である。先ほどの幽霊達は、このキャンプを張った冒険者達のなれの果てのようだ。
となると、この墓の内部に秘密がありそうだ。彼らを幽霊にした何かが。

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Author

UNI
Skyrimで遊ぶのも、CKで改造するのも好きなファンタジー好きです。
戦闘苦手で難易度は基本EASY、慣れてもNORMAL程度。 アンデッド恐怖症なので、ノルド遺跡探索が辛い……。

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