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方向音痴のSkyrim

PCゲーム「Skyrim」の雑多なCKいじり日記

4E201収穫の月23日(土)・午後



小さな丸い小部屋を抜けると、そこには広い霊廟が広がっていた。あの山賊はここも走り抜けていったのか。しかしこの直後、奥の方でなにかがバタンと閉まるけたたましい音と悲鳴が聞こえたぞ。



用心しながら奥を確認すると、光の中に何者か立っている。山賊? いや、違うな。
今更ながら、とある事実に気付いて私の足は震えだした。あの蜘蛛がいた部屋の奥は、山賊達さえまだ未探索だったのではないか。なのになぜ明かりがあちこちに用意されていたのだ。死者達が、自分達のために灯したとでもいうのか。



自分達のために灯していたらしい!
人の噂や怪談話の中だけだと思っていたのに、まさかこんなところでご対面の憂き目にあうとは! いや、こんなところだからか。
もはや戦い方がどうのという頭はない。気づけば私は闇雲に盾を振り回していた。断じて近づかないでいただきたい。視界の端に映るのも許すまじ。



盾を振り回す自分の荒い息づかいだけになったのに気付いたのは、だいぶ後だ。動くはずのない死体を粉々になるまで殴りつくし、私はようやく正気を取り戻した。
辺りに残されているのは、動かない死体だけになっている。動かなくなったからこそ死体と呼ばれるのに、こいつらといったら!
辺りを見回すと、山賊の死体が見つかった。動かないな。よし。動かない。
もう一体、古代の死体も倒れている。近くには、バタンと勢いよく閉まりそうな棘付き扉も見える。あの音の正体はこれだったようだ。しかし、遺跡の住人自身も罠にかかるのだな……。



山賊の懐から爪を回収する。見た目は金ピカだが持った感じはだいぶ軽いな。アップルパイ程度の重量だ。
メッキだろうか。いずれにせよ爪自体に価値はなさそうだ。



奥へ進もうとすると、新しい死体が起きてきた。しかも魔法まで使ってくる。山賊達から拝借した傷薬は底をついた。ついに私はヒストの恩恵を身にまとったが、戦いが終わると身も心も疲れ果てている。これ以上一人で探索を続けるのは危険だ。



ほうほうの体で遺跡を後にする。外に出ると、純白の雪と新鮮な冷気が陰鬱な遺跡の印象を洗い落としてくれる。スカイリムは美しいが、地下にはろくでもないものがいっぱい詰まっているようだ。
来た道を戻る手はあるが、山道は北の方角にも伸びていた。恐らくホワイトランの荒野に続いているものと思われる。



不案内な道なので心配ではあったが、眼下に荒野が広がっているのを目にしてほっとした。
ホワイトランの西にあった監視塔もある。この道でよかったようだ。



麓まで降りると、ドラゴンズリーチの影が彼方に見えた。地下で恐ろしい思いをした旅人の目には、なんとも慰めになる景色だ。



こちらにいる旅人は……、地面に露出した鉱床を掘っていた。彼は吟遊詩人らしい。客がとれなければ地面を掘って稼ぐのか……。
遺跡荒らしも流浪の吟遊詩人も、暮らしが大変なのは変わりないな。



暗くなる前にホワイトランへ到着し、休む間もなく薪割りの手伝いをした。今夜の宿代と、もう少しで貯まりそうな鎧代のためだ。遺跡の金品には一切手を付けなかった。手を付けていたら、あの死体どもに遺跡の外まで追いかけられていたに違いない。考えるだけで牙の根もあわなくなるほどの震えがくる。



夜9時までには、私は新しい鎧を身に着け、夕食を買い込んで宿にいた。
この鎧なら、あの死体どもの使う刃物にも耐えられるはずだ。あり得ないほど年代ものとはいえ、あの刃物で殴られたら痛くてたまらない。



宿には私と全く同じ装いの客がいた。
「戦乙女の炉」の狼のような熊っぽい店主は、この鎧は傭兵が好んで身に着けると言っていたな。あの男も傭兵か何かなのだろう。ホワイトランの警備状態についてずっと文句を繰り返している。



あまり近くに寄らないでほしいものだが……。お揃いの鎧を着るほど仲の良い仲間と思われたくはない。



宿代と鎧代で懐が寂しい。遺跡で大暴れして空腹なのに、バターとニンジンを買うので精一杯だ。
懐には中途半端にコインが1枚だけ残っている。



空しい気持ちで1枚のコインをもてあそんでいると、物乞いの少女が声をかけてきた。彼女にはコイン1枚だってないのだ。
子ども一人の腹なら、1枚でも十分膨れるほどに買えるだろう。

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コメント

1. 拳の道

UNIさん、ご無沙汰しております。しばらくお休みしていたスカイリムを再開しました。
その間にブログの記事や更新がたくさん増えていて、嬉しいです!

新たな主人公・“LIZARDさん”のプレイ日記、10話分を読ませていただきました!!

ヘルゲンに戻って再調査をしたり、ハイフロスガーへ登山したり…と、始めからハドバルやレイロフに誘導される形ではなく、独力でスカイリムに居る理由や記憶を失った経緯を探しつつ、徐々にドラゴンボーンへと近づいていく展開は、読んでいてすごく面白いです!

SLFの方々も時々、物語に登場していましたね!ヴァーニスさんが、早速ヘルゲンに現れるとは…(笑) 個々の珍しい能力もさることながら…SLFの方々は、旅先で会った時の感動や同行してもらう楽しさが…本当に素晴らしいです。

リフテンには、“水産経由”で入るルートが存在していたのですね~!正門と裏門以外に…まさか、“第三の裏道”があったとは……思いませんでした。ブリニョルフとの唐突な出会いも、気になる点でした。今のLIZARDさんと盗賊ギルドは、真逆というか…今後どう関わってくるのだろうか?と。

「所持品を剥ぐことを好まない」という美学や、街での情報収集などで「哲学的に考察」している様子がとても魅力的です。囚人服のまま拳ひとつで敵にたじろぐことなく向かっていく勇気や、ドラゴンボーンの書を読むだけで元に戻しておく配慮などは、近頃の自分のプレイスタイルをかえりみると…思わず頭が下がってしまうほど、潔くて清々しいです……σ(^ー^;)

アルゴニアンは、ヒストの力で自己治癒…水中でも呼吸可能…腕っぷしが強かったり…と、獣人ならではの独特な身体能力の高さがありますよね!!他の種族だったら、ポーションや魔法に頼らざるを得ない状況を、自ら切り開いて行ってしまう強さを感じます。

序盤の山族長戦や遺跡の探索を、従者なしの単身で乗り越えながら、装備がだんだん変化していき、「盾」や「鉄篭手」を身に着けるようになって、いよいよカチッ!と「鉄製防具一式」を揃え、メインクエストに突入する展開の続きが気になります!!

一方で、仕事や戦いを終えた後、その日の稼ぎで食料を手に入れてテーブルに並べ、黙々と食べているシーンもかなり印象的でした。ファルカスだったら、きっと買ったそばから“歩き食いや立ち飲み”などをしてしまいそうな感じですが…LIZARDさんは、ちょっとオシャレでダンディ。それでいて、なかなかのグルメですね(笑)
……記憶を失う前は、もしや「美食家」だったのでしょうか?

寒い季節になってきましたが…温もりが感じられるSSの数々に、暖かい気持ちにしていただいております。

Re:拳の道

ファル粕さん、こちらこそお久しぶりです。
私の方もここしばらくペースダウンしてますが、ぼちぼちとやっておりました。MOD作りにかける時間が少し減って、ゲームを純粋に楽しむ時間が増えています。

>ヴァーニスさんが、早速ヘルゲンに現れるとは…
ヘルゲンの処刑場は、完全にNPC達の通り道みたいです。旅人を増やすModを入れていると、オープニングで行商人達がちょくちょく通りかかることもあるのですが、よりにもよりにもよって自作NPCが通りかかるとは思ってもみませんでした。処刑の緊張感が台無しですね;

今回素手と盾とシャウトプレイをするにあたり、素手攻撃に有利なカジートかアルゴニアンか、どちらで始めるか迷いました。素手攻撃力だけならカジートが優れているらしいのですが、安全に戦うならヒストスキンの使えるアルゴニアンが(しぶとく)生き残りやすいかもしれませんね。
死体漁りをしない縛りに加え、宝箱などからも取得禁止、遺跡の備品も持ち出さない方針にしているので、お金が本当に貯まりません。正義の味方っぽく清貧プレイを心がけたいのですが、シャウトのいくつかは盗賊ギルドや暗殺者ギルドに関わらないと取れないものもあるので非常に悩ましいです(ノ_-。)
目下毎日のお楽しみは夕食の時間になってます。美食家と言えど、Lizardは食べる専門ですね。どこかの孤独なグルメさんみたいです。

ファル粕さんのブログでアシス夫婦の煤払いを見て、年の瀬を思い出しました。時が立つのが早い…。でもその前に、ルシアちゃんを加え家族そろって暖炉のそばで暖かなクリスマスでしょうか(^-^)

Author

UNI
Skyrimで遊ぶのも、CKで改造するのも好きなファンタジー好きです。
戦闘苦手で難易度は基本EASY、慣れてもNORMAL程度。 アンデッド恐怖症なので、ノルド遺跡探索が辛い……。

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