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方向音痴のSkyrim

PCゲーム「Skyrim」の雑多なCKいじり日記

4E201収穫の月19日(火)・午後

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4E201収穫の月19日(火)・午後



砦を通り過ぎてしばらく湖の景色を楽しむ。
やがて湖畔に建物の群れが現れた。船着き場にいくつもの漁船も見える。ここがリフテンか。



町へ入ろうと衛兵と交渉するが、どうやら町の門をくぐるのは有料らしい。
しかしこちらには無駄に使える金がない。



困り果てて、しばらく湖で魚採りをすることにした。これを売れば多少は訪問者税の足しになるだろうか。
泳いでいると、船着き場で働く者達が出入りする建物が目に入った。彼らの中に紛れれば、労働者のふりをして町へ入れるのではないだろうか。



ちょっとしたいたずら心のつもりではあったが、案外うまくいった。終業とともに疲れた体を引きずって町へ戻る水産労働者の流れに混じり、数分後にはリフテンの市場へと出ていた。



うまくやったとほくそ笑んでいるところに突然声をかけられ、私は少なからず驚いた。もっとも彼の言葉使いから、衛兵関係の人間ではないことに気付いて安堵する。
懐? 金が少ない?
突然何を言い出すのだ。



一目瞭然とな。その通り。
私は見ての通りの文無し宿無し記憶無しだ。
彼は懐にカネを足すいい方法を知っているというが、あまりに怪しいのできっぱり断った。彼がすぐに引き下がったのは意外だったが。



妙な男から足早に離れ、店じまいしかけの露店へ駆け寄る。
これ以上、他人に寂しい懐具合を見透かされて、妙な儲け話を聞かさせるのは勘弁願いたいものだ。せめて今着ているボロよりいい服が売っていればよかったのだが……。
悲しいかな。どれも手が出せる値段ではなかった。



今夜の食事代と宿代ならあるだろう。
私は市場の近くにある酒場へと入った。マーラの司祭が酒を飲んでいる客らに、小言を言っている。
人々が酒に頭を鈍らせ、互いへの慈愛を忘れたからドラゴンなどという厄災が起こったとでも言っているのか。幸い、この口うるさい司祭は酒場のバーテンが追い払ってくれた。



町の酒場というのは、情報の宝庫である。
ハチミツ酒一杯を手にベンチでうつうつと座っていれば、情報は向こうの方から耳に飛び込んでくる。
裕福そうな商人達が、ストームクロークへ武器を輸送する話をこうも堂々とできるということは、この町は反乱軍寄りの証拠だ。



情報の中には、雑音も多い。酒場であれば酔っ払いが酔っ払いに絡まれるのもしばしばだ。
見るからに金を持っていない私に、しきりに話しかける魔術師がいる。傭兵らしいが、酒で目が曇っていない時に客引きをしてもらいたいものだ。
私の光る鱗が、宝石をじゃらじゃら身につけた金持ちと錯覚させたのだろう。



ふうむ。夜も更けてくると、かしこで客達の艶めいた会話が増えてくる。この会話は解釈によっては、かなり際どいのではなかろうか。
情報はもう十分だ。役に立つ話よりも、町の住人のゴシップばかりを仕入れた気もする。



酒場で破廉恥な会話を繰り広げていたヘルガという女だが、彼女は労働者用の宿舎を開いているという話だった。そちらの方が安く泊まれそうなので、場所を移ることにした。
宿舎はみすぼらしく体を温める大きな暖炉もない。すでに夜は遅く、労働者達の多くは食事を終えかけていた。
応対した宿舎の小間使いは、黙ってまぎれこめば誰も気づかないだろうと言ってくれる。



私はいち早く二階へあがり、ベッドを詰め込めるだけ詰め込んだ狭苦しい部屋に、自分のものを確保する。
しばらくこの町に滞在して身なりを整えるつもりでいたが、盗賊ギルドの噂もあり、長居は危険かもしれない。明日は早々にホワイトラン行きの馬車を取ろう。そこからレイロフの紹介してくれた彼の姉が住む村へ、すぐに行けるはずである。

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UNI
Skyrimで遊ぶのも、CKで改造するのも好きなファンタジー好きです。
戦闘苦手で難易度は基本EASY、慣れてもNORMAL程度。 アンデッド恐怖症なので、ノルド遺跡探索が辛い……。

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