四千年余り放置されていた神殿の中庭。
セラーナさん、結構物知りです。目の前の像はアーリエルだけど、様式はかなり古いものだそうで。
間違いなくスノーエルフ時代の建造物と言えそうです。
各地の祠で集めた水を水盤に注ぎます。
不思議な光とともに、至高の悟りへの扉が開きました。もしかしてこれで、アーリエルの司祭になれる資格も得たのだろうか。
神殿内部。
アーリエルのシンボルを中心に、氷漬けになったファルメル達の姿がありました。
アーリエルの力でこんなことになったのでしょうか。
氷漬けのファルメルに近づいたら、氷が割れて戦闘になりました。
こちらのファルメル、背中に棘のような翼の根っこが生えています。まるで吸血鬼の王に変身し損ねたよう。
時々蘇る氷漬けのファルメル達を倒しながら神殿最奥を目指して突き進みます。
ラストが近い。
全員ついて来ているか最終点呼します。なんか一人多い気がしますが、みんないるね。じゃあ、ヴィルスールさんとこに行きましょうか。
氷に閉ざされた柱や壁の奥へ進むと、王座の間が見えてきます。
ヴィルスールさん、氷の彫像を従えて待ち受けていました。
この人四千年間ここで座って待ってたのかな。周りに生活の跡が一切感じられないです。
「本当にアーリエルの弓が手に入るとでも思ったのか?」
的なことを言われました。ギレボルさんから最高司祭ヴィルスールはおかしくなったと聞いているので、話は適当に流します。私達はあなたを排除しに来た殺し屋なんです。……ギレボルさんも因果なことをさせるなぁ。
口上の長いヴィルスールさん。
お前の役目もここで終わりだとか、悪役にありがちなセリフしか出て来ずに退屈なので、彼を守る氷のバリアに炎の罠を貼りつけておきました。そこから出てきたら即爆発するからね。
ついに戦闘が始まり、氷の彫像が次々に割れて雑魚達が踊りかかってきました。
ヴィルスールさんも天井を崩して応戦してきます。石が頭を直撃しても、体力がゼロにならない限りは死なないプレイヤー。
ああ、貴重な歴史的建造物に大穴が開きました。なんてもったいない。
すべての彫像を倒すと、気だるげに王座に座っていたヴィルスールさんがついに立ち上がりました。
少年漫画を彷彿とさせる彼のリアクションには初見でも非常に戸惑ってしまいましたが、今回もそっと目をそらしました。氷の貴公子らしく、熱血よりはクールな必殺技を決めて欲しかったです。
ヴィルスールさん、怒りの大爆発で王座の間の背面が吹っ飛びました。
夕暮れ前のお空が見えます。
あああ。美しい建築が台無しに。
困った最高司祭様です。老成した弟を見習って欲しい。
紆余曲折あってアーリエルに裏切られたと考えている彼は、弟が心配していたようにファルメル達に脅されておかしくなったのではなく、自らの意思で残忍なエルフに成り下がったようです。
セラーナさんとの問答で次々と明かされる事の顛末。プレイヤーは隣で聞いているだけ。
あ、ここやっぱり眺め最高だわ。お茶セット置いて寛ぎたいわぁ。フロストフォールのシェルター召喚魔法を参考にさせていただいて、お茶セット召喚魔法とか作ると楽しそうだな。
暇すぎて時間を持て余してます。二人の会話が終わるまで、抜刀も禁止されてしまうんですよね、このシーン。
ところでヴィルスールさんも、コールドハーバーの娘の血で、アーリエルの弓を穢そうと考えていたようです。アーリエルへの復讐のために。汚したいだけなら肥溜めにでも弓を投げ込めばいいのでは……。いや、彼もハルコン卿と同じく穢れた弓で太陽を隠そうと考えていたのかな。
しかしコールドハーバーの娘をここへ誘い込むために使った手段が非常にまずかった。星霜の書に太陽の専制を終わらせる偽の予言を書き加えて釣り餌のごとく世に放ったら、それに引っかかったハルコン卿が家族崩壊を招いたのですから。
セラーナさん大激怒。こんな奴のせいでと、怪力でヴィルスールさんの首を掴んで持ち上げました。
もはや最高司祭の威厳など微塵もありません。
ようやく最終決戦です。
せっかくだから、吸血鬼の王に変身してヴィルスールさんと力いっぱい戦ってあげましょう。
しかし味方が邪魔で吸血魔法が使えません。吸収範囲が広いからなぁ。
あ、ちょっとラリス。ヴィルスールさんの体力削りすぎ。
……プレイヤーはなにもできないまま戦闘が終わりました。
何のために変身したんだ。
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