ようやくダークフォール洞窟へ到着です。雨の中、セラーナさんが辛抱強く待っていてくれました。
恵雨の月23日。
さあ、アーリエルの弓を求めてダークフォール洞窟へ突入です。
「これが噂に聞くスカイリムの美しい空ですのね」
雨空に相変わらずの皮肉を言うセラーナさん。これまでの旅であまり彼女と話すことはありませんでした。残りの旅がわずかとなっているので、少し孤独について話してみましょうか。
セラーナさんが孤独をよく口にするのは、家庭の事情に一因があるそうです。で、あなたはどうですの? とお聞きになられたので、答えをどうしようか考え中。
渡りの労働者としては仕事を求めて町から町へ、誰かと親しくなるわけでなく、自分も孤独な旅を続けてきたんだ、でも綺麗な景色見て行きずりの人からお使い頼まれて感謝されて、毎日超楽しいんだと答えたいところなのですが……。
これまでを振り返ってみると、フォロワー達と旅していた期間の方が長いです。多少不本意ではありますが、友達がたくさんいると答えざるを得ないか。
セラーナさんはこの答えに何か感じるものがあったのか、私のことは? とお聞きになられました。セラーナさんもお友達だよ、一緒にいてくれて嬉しいよと回答すると、「私も」と無邪気にお答えになられました。しかしすぐ後に、感動的なお話だったけど、今は目の前のことに集中しましょうと軽く注意される。
いやいや、聞いてきたのはそっちじゃないかぁ……。うーん、引いて突き放すのが上手というかなんというか。根は素直っぽいんですが、どこかでバリア張ってるのかな。拗ねた子供に愛情を試されている気がします。いろいろ苦労してるし、仕方ないか。
「オブリビオンにだってつきあうよ」
セラーナさんとの会話を終えたその直後。どストレートな汎用セリフをプレイヤーに吐くトカゲ。
プレイヤーに衝撃が駆け抜けました。このタイミングでそれを言うか。
一瞬デルキーサスがヒロインでもよかったんじゃないかと思ってしまいました。
衝撃冷めやらぬまま、最奥の祠へ。以前ここに来た時は誰もいませんでしたが、今回はどなたかいらっしゃいます。
この祭壇はアーリエル、もしくはアカトシュと呼ばれる神様のものだと説明してくれるギレボルさん。彼は騎士司祭として祭壇を守っているそうです。
さらに彼はファルメルの昔の姿、スノーエルフでもありました。どうりで肌が雪のように白いわけです。シンディングとデルキーサスの松明で肌が白く飛ぶくらいくらいの美白です。
ノルドとの戦で種族存続の危機に陥り、ドゥーマーに助けを求めて協定を結んだものの、ドゥーマーは代償としてスノーエルフ達の視力を要求。スノーエルフ達は盲目の種族にされたそうです。そして、ドゥーマーはそんな彼らを奴隷にしたらしい。マルカルスの歴史同様またややこしい話です。
ギレボルさんらの一派は辺鄙な所に住んでいたのでドゥーマーの魔の手は逃れたものの、変わり果てた姿の仲間達が襲いかかってきて皆殺しにされてしまったと。
その変わり果てた仲間が今のファルメル達。ドゥーマーは毒を使って視力を奪ったそうですが、ギレボルさんは、毒だけであんな姿にはならない、なにか別の原因も関与していると考えているようです。確かにファルメル達はギレボルさんに似ているどころか、化け物に近い姿になってしまってます。
いつかドゥーマーとスノーエルフの協定書が出てきたら、謎が解けるかもしれませんね。ものすごく小さい字で但し書きがあったに違いない。
アーリエルの弓はあるけど、自分のお願いと交換条件で渡そうということになりました。
兄弟の最高司祭ヴィルスールを殺してくれというお願いです。ファルメルに攻め込まれた時洗脳を受けておかしくなったとか。
ギレボルさんは祠を守る仕事があるから、行きたくても行けないそうです。
で、ヴィルスールのいるアーリエルの聖域に入るには、スノーエルフの隠れ家各地にある祠を順に巡って、祠の水を水差しに集めて持っていかなきゃいけないと。非常にまどろっこしい寄り道をしなくてはなりません。
セラーナさん、こっちだって色々立て込んでるのにと大変ご立腹。騎士司祭なら必要な手順をすっ飛ばし、聖域まで裏口入場させてくれてもよさそうですものね。
でも、そういう規則なんで仕方ないようです。お役所と神殿は仕方ないですね
最初の祠は洞窟の終わりにあるそうです。真っ暗なダークフォール洞窟の最初の祠を通ってスノーエルフの明るい隠れ谷へ出ることは、煩悩の闇を払い、悟りの光へ向かって歩み出すのを表しているんだとか。
そういうことらしいので、行きましょうかセラーナさん。
ギレボルさんのすぐ背後で仲間内の作戦会議。
祠には転移門があります。ここから祠巡りの旅がはじまります。
前へ |
次へ