ここにくるまでに彼女の中で何が起こったのか。
話しかけるとふらふら体を揺らしたり、両手を胸の前で握ったりで話すようになりました。すごく落ち着きがない……。口調はまじめなのに……。
城の廃墟について尋ねたとき彼女が子供の頃の話をしてくれたんですが、そのやんちゃぶりをからかったせいでしょうね。
面白いから他の会話はせずに、このままヴァレリカさんのとこまで連れて行こう。
ヴァレリカさんの秘密の入り口から中へ入りました。秘密の入り口って、台所の勝手口じゃないか!
吸血鬼の台所だけあって、それはもうひどい有様です。
台所の奥は立派なダイニング。
真っ暗な部屋へ入ると突然暖炉に火が灯り、椅子に沈んでいたスケルトン達が襲い掛かってきました。
怖かったよ。ビックリしたよ。ドラウグルが出てこないだけまだましですが。
突然ドカーンと動き出すガーゴイルも心臓に悪いです。おまけに強くて、たいした装備を整えてもいない戦闘ど下手糞には非常にきついです。持ってきた回復薬がどんどんなくなっていく。ついでにランタンの油も残りわずか。
物の怪だらけの廃墟でこういうのを見つけると、ほっとします。
こういった神像が残っているってことは、この城の持ち主はごく一般の王様か貴族だったのでしょうか。吸血鬼達が住み着く前の住人の痕跡がちらちらと配置されていて、とても印象的です。
セラーナさん、ここでなら結婚式する気にならないかな。
回復薬が尽きる前に、どうにかヴァレリカさんの実験室へたどり着くことができました。
骨だらけ。
ソウルケルンへの転移門を開くのにはヴァレリカさんの血が必要。
娘の血で代用可能とは。なにかと儀式に血が必要になります。
プレイヤーがセラーナさんを起こすときも、儀式台の上で手のひらに大穴をあけられましたし。あれすごく痛そうだった。武器を握れなくなったら衛兵にすらなれないとまで一瞬思いつめたくらいです。
娘の血でもちゃんと転移門は開きました。ここの動きがかっこよくて好きです。
ソウルケルン。
魂石で捉えられ、消費された魂が行き着く場所。この世でもなくあの世でもない所。
セラーナさん曰く、吸血鬼にとっても居心地のよい場所ではないそうです。
吸血鬼の視力で見たソウルケルン。全体がぱぁーっと青白く光って、不思議で素敵な世界に見えます。結構好きですけどね。こういう何かあるようで何もない世界。他に気の散るものがないから、仕事がはかどりそう。
自分が死んでいることに気がつかない魂達。
いつの時代の人だろう。先史時代の人とかもいるのだろうか。
しかしセラーナさんと二人だけでこの世界を歩き回るのは、非常に不安です。ガーゴイル一体倒すのも危なかったくらいですから。
ここらで一度、自分自身の戦闘能力の強化を考えたほうがいいかもしれません。
ウィンターホールド大学の入試を受けてみるか。
みんなのいる大広間まで戻ってきました。
デキソンさんはすっかり城に馴染んだようです。
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