ニューグニシス・コーナークラブを改装してみました。ソルスセイムで手に入るお酒を並べてみたり、独特のデザインをした提灯を置いてみたり。
その最中、主人のアムバリスさんのデータを見ていたら、どうもこの人宿屋を経営できるファクションとスクリプトを持っているっぽい。
ならばと、巨大なひと間だった三階を壁で区切ってベッドを幾つか増やしてみました。
空っぽの大きな部屋に窓から光が射し込んでいる光景も廃墟っぽくて好きだったんですが、これはこれで生活感がでていいかもしれない。
「Realistic Lighting Overhaul 」を入れているので、窓からの光が本当に綺麗です。
仕上がりを確認していると、デフォで置かれていたランタンの幾つかが消えているのに気がつきました。
ロードオーダーを「自作MOD→RLO」としているので、自分が編集した変更の一部がRLOの変更で上書きされているようです。
さらにこのロードオーダーだと、自作MODで追加した光源が点滅する現象も起きました。
カウンターの後ろの壁をぶち抜いて、階段下に作った調理場スペース。
影を描画するタイプの光源を置いています。
このようにカメラの角度を少し変えただけで、光が消えます。
加えて、光源にかなり近づかないと光自体が描画されません。カメラの角度を変えた時と同様、光源が描画される距離から1ミリでも離れると光が消えます。
一方、影を描画しないタイプの光源はちらつきませんでした。光源のタイプによって、なにかと干渉しているのかもしれません。それとも単純に、光源の数が多いせい?
あれこれ試しているうちに、「光源が同じ場所に重なっていたら、ちらつきが起きるらしい」というのも分かってきました。
ロードオーダーを「RLO→自作MOD」にすれば光のちらつきは直るけど、セルデータのLighting設定はバニラに巻き戻ってしまいます。そこで必要なデータのみ、RLOの変更に巻き戻すパッチを作ってみました。
TES5EditでRLOの「Major City Interiors」と自作MODを読み込んで、「Apply Filter for Cleaning」。
競合する項目が赤い背景で表示されます。
RLOの設定に巻き戻したい項目を選択して、右枠内のRLOのファイル名の上で右クリック→「Copy as override into...」。
警告の後、どのファイルにコピーを作るの? と聞いてきます。
新しいファイルにコピー内容を書き出したいので、「new file」にチェックを入れてOK。続いて表示されるウィンドウにて、パッチのファイル名を決めます。これで最初の項目はOverride完了。
次の項目以降はここで作ったパッチファイルが候補に出てくるので、それにチェックを入れてOKします。
RLOのデータに巻き戻したい項目を数個、このパッチに書き出しました。
いくつかの項目を修正したあとの自作MODの競合状態。ロードオーダーは、「RLO→自作MOD→パッチ」です。
赤字になっているのが、パッチファイルでRLOの設定に巻き戻している項目です。
CKwikiのTES5Editの項目に、
色分けの説明がありました。
背景色と文字の色で各データの状況が分かります。
よく見られる背景色と文字色の組み合わせでまとめ直してみました。
◼︎競合している項目(赤色背景)
・赤字(Conflict loser)
└後続のファイルでデータが上書きされてしまう項目。競合の敗者。
・オレンジ(Conflict winner)
└競合しているが最終的にゲームに反映される項目。競合の勝者。
・オリーブ
└競合しているが最終的にゲームに反映される項目で、データがマスターファイルと同じもの。今回の場合ではバニラに巻き戻している項目になります。
◼︎重複しているが競合が起きない項目(緑背景)
↑同じ項目を変更しているけど変更内容が同じなので競合とならない
・グレー
└マスターファイルとデータが同じ項目。大抵クリーンの対象になってます。
・紫
└マスターファイルの項目
◼︎競合がない項目(黄色背景)
・緑
└マスターファイルのデータを変更しており、他ファイルとの競合がない項目
◼︎オリジナルな項目(白背景)
・黒
└そのファイルで新たに追加された項目
◼︎致命的な競合のある項目(赤紫背景)
まだ見たことないですが、競合の中でも特にやばそうな感じがします。
作業が済んだら、TES5Editを閉じてパッチファイルを保存します。
ゲームで確認したところ、光のちらつきもなくなり、区画のLighting設定もRLOと同じになりました。RLO側の編集で消えていたランタンも復活しています。
テーブルの上には元々ランタンが乗っていたのですが、RLOで山羊角ロウソクに変更されています(元のランタンはdisableされていました)。自作MOD編集時にこのランタンには触らなかったので、意図せずうまい具合に置き換わってくれた様子。
この画面ひとつで、三つのespファイルがパズルのように互いを上書きしたりやり過ごしたりしているのが見えてきて、ちょっと頭が痛くなりました。
ちなみにアムバリスさんはコンソールで「prid 1B128」「addfac 9cc97 0」としてあげると、泊めてくれるようになります。