実際に編集してみます。
こちらは一般的な狼のActorデータ。
Skin に「SkinWolfBlack」というのが設定されています。狼種族(WolfRace)は白い毛並みのアイスウルフがデフォルトで、黒い狼はこのSkinを設定することで地の見た目を変えているようです。
人間でSkinが設定されていると、肌のテクスチャの置き換え、装備で隠れていない体の各パーツのモデル置き換え(首から下)になるかと思います。
このSkinで設定されているものはArmorデータで、防具と同じものです。しかし、普通の防具のように脱ぐことはできません。文字通り「皮」の扱いです。
Armorデータより「SkinWolfBlack」を開けたところ。
IDの隣にあるRaceの欄に"WolfRace"が選択されています。これは下のBiped Objectに種族に応じた各Slotの名前を表示させたりModels欄のRaceが一致するArmorAddonを表示するためのものらしく、装備可能種族を決めている項目ではないようです(
実際にはどの種族でも全Armorの装備が可能のようです。そのため、装備品が表示されるか、表示されるモデルが種族のスケルトンに対応しているかが問題になってきます)。
Biped Objectを見ると、狼種族では32番に"BODY"という名前が設定されているだけらしいです。また「SkinWolfBlack」は32番スロットを占有する装備であることが分かります。
Armorを装備したとき実際に表示されるモデルを決めているのは、画面中央最下部のModelsの欄です。「NakedWolfBlackAA」というArmorAddonのデータが設定されています。
ArmorAddonの「NakedWolfBlackAA」のデータはこちら。
IDの隣にあるRace欄で、モデルを表示する種族を決定しています。右側の「Additional Races」は、Race欄の種族に追加してモデルを表示する種族を決められます。"C06WolfSpiritRace"という種族にも、この「NakedWolfBlackAA」が適用できるのが分かります。名前からして同胞団のウェアウルフ治療クエストで登場する狼の魂みたいですね。
つまりこの「NakedWolfBlackAA」は二つの種族のみにしか対応していません。
以上から、狼種族をウェアウルフ種族に変えたとき、Armor「SkinWolfBlack」はウェアウルフ種族で表示できるArmorAddonを持っていないことが分かります。対応していない種族がこのArmorを装備すると、「ArmorデータでBiped Objectに設定されているスロットに該当した体のパーツが非表示」になる一方、「代わりに表示できるArmorAddon(モデル)が存在しないために何も表示されない」という事態になるようです。ウェアウルフは耳先から尻尾まで全身が32番に割り当てられているので、全身が消えてしまいます。
ということで、ウェアウルフ種族で表示できるArmorAddonを作ります。
ただしバニラと同じウェアウルフを表示させるのであればわざわざ作る必要はなく、「NakedTorsoWerewolfBeast」というArmorAddonがそのまま使えるかと思います。ウェアウルフ種族の「皮」として使用されています。
Armor「SkinWolfBlack」のModelsの欄に、「NakedTorsoWerewolfBeast」をNewで追加しました。欄上のShow Allにチェックを入れると、最上部のRace欄以外の種族に対応したArmorAddonが表示されます。「Newで追加したのに追加されてない?」という場合は、ここにチェックを入れて再確認してください。というより、追加前にチェックを入れることをお勧めします。
これで「SkinWolfBlack」はウェアウルフ種族にも対応しました。
確認してみます。
リバーウッドのエンバーシャドー鉱山近くにいる狼2匹。
それぞれの狼をコンソールから選択し、「SetRace WerewolfBeastRace」でウェアウルフ種族に変更してみます。
上手く姿が変わらないときは、同じくコンソールから「Disable」と「Enable」を行ってみてください。
バニラのままのArmor「SkinWolfBlack」だと、ウェアウルフ種族に対応していないので2匹は透明化します。見えない敵に襲われることに。
改造後のArmor「SkinWolfBlack」の場合。
狼が人狼へ進化したのがご覧になれます。
ActorデータでSkinが設定された人間種族も同様にしてウェアウルフ対応Skinに変更できるかと思います。NPCによっては新規にウェアウルフのArmorAddonを作成して、白い毛並みのウェアウルフに変身できるというのも特別感が出ていいかもしれませんね。
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1. 早速の記事有難うございますm(__)m
こちらは、あの後色々いじってみまして、actorデータからスキンの設定を外し、スタンドアロン様に新たに作ったraceデータの方だけにスキンデータを設定したらウェアウルフに変身後も透明化しませんでした。追加種族など他MODの方は分かりませんが、一般のフォロワーMODならテクスチャが違っていてもこれで対応できそうです。そうでない場合は、パッチなどでこのアドオン方式をとってもいいかもしれませんね…
そして、スリ&パーフェクトタッチの記事有難うございますm(__)m
思い付きなので出来ないのかもしれませんが、combatoverrideに使えれば敵の装備をふんだくって弱体化させてくれる面白いAIになりそうなので、ちょっと試してみたいと思います。
ファル粕さん共々、いつも大変お世話になっております。
UseMagicのcombatoverrideは相変わらず調子が良くないです。1個目の設定(shout)はいくんですがその次が…前回教えて頂いたように同じ魔法を2個くっつけてもその場をくるくるして「混乱してる」みたいな感じになっているので、まだまだ改良が必要そうです(汗)
別のpackageを作ってリスト化させちゃった方がいいのかもしれませんね、じゃじゃ馬です。
マーキュリオは傭兵の中では群を抜いてセリフが多いように感じますよね。「俺がいるから寂しくないだろ?」とか、言われた日にゃあ顔の一発でも殴りたくなってきます(笑)
鼻持ちならない文句ったれな印象を受けますが、その辺はやっぱりインペリアルだからなのかなぁ、とか元は帝都暮らしだったのかなぁとか勝手に想像してます。
自分が魔法を使わない接近戦タイプなので、誤爆の少ないと評判の遠距離魔術師の彼は大分役に立つのですが(苦笑)
Re:早速の記事有難うございますm(__)m
ProcedureのUseMagicやShout、UseWeaponは他のProcedureより扱いづらいところがあって、じゃじゃ馬慣らしはけっこう大変かもしれないです。私もいまだに振り回されっぱなしです。
マーキュリオのあのセリフは独特でいいですよね。一番彼らしい気がします。しかし私のイメージでは、彼、誤爆しまくりな感じが……。チェインライトニングを使い始めるレベルに達したら、気をつけたほうがいいかもしれません。ウィンドヘルムでカリクストの凶行を止めようと戦闘状態になったとき、どうも近くの衛兵にチェインライトニングが跳ね返ったらしく、町中の衛兵や勇敢な市民から追い掛け回される羽目になったことがあります(涙)