掃除人の所持品処分やメンテナンスの都合上、彼らの元締めと、商売用宝箱を設置しているセルへのアクセス方法が必要になってきました。
コンソールで該当セルに飛んでもいいけど、せっかくなので新しい家を建てて通常の移動方法で行けるようにしました。
この家に元締めを置き、掃除人の管理をしてもらうことにします。ついでに宿を経営させてみることにしました。掃除人が働きに出ている間は暇ですし。
場所はドレラスさん宅のすぐ南です。マップマーカーは特に設置しなくてもよさそう。
家を建てるにあたってNavMeshに手を入れざるを得なくなったのですが、これやると周囲4つのセルにも変更が入ってしまうんですね。
セル境界の三角形には触らないよう気をつけていたのに、ファイナライズの過程で隣接セルとのNavMesh接続情報がガラッと変わってしまいました。これはもう仕方がないか。
前回で掃除人のAI Packageがほぼ完成したので、残りの掃除人達を一気に作りました。
NavMesh確認のため自作宿に全員を集合させたのですが、スペックの関係か、イーストマーチの掃除人だけが忽然と消える症状が。……十人以上は一度に動かせないっぽいです。
ホワイトランのネコ、ハイヤルマーチのトカゲ、ペイルのノルド。
ウィンターホールドのオーク、リフトのボズマー、ハーフィンガルのアルトマー。
自作した宿の内部を、NPC達は問題なく動き回ってくれました。初めてゼロから家を作ったけど、ちゃんとできたみたいですね。
確認ができたところで、宿の機能を実装します。
宿を作る手順は以下。
1.宿の作成(最低でもプレイヤーに貸すベッドだけは必要です)
2.宿の主人を作成&宿に配置
3.飲食物を販売する商売用ファクションの作成(食事の販売もさせたい場合のみ)
4.宿の主人に必要なファクションを設定
5.RentRoomスクリプトをActor、Referenceの両方に設定
ベッドを貸すだけならば、宿の主人を「JobRentroomFaction」に加入させ、RentRoomスクリプトを付けるだけでいけるようです(「JobInnkeeperFaction」にも加入させると、ベッドへ案内するところまでやってくれます)。
手順1~4は商売人を作る方法と同じなので、手順5のRentRoomScriptについて。
まず宿の主人のActorデータに、Scripts項目の「Add」ボタンを押してRentroomScriptを加えます。
ScriptがAddされたら、RentRoomScriptを選択して「Properties」ボタン。Propertyを設定するウィンドウが開きます。
1.左枠からProperty Nameの「Bed」を選択。右の「Edit Value」ボタンを押して、プレイヤーに貸すベッドを設定します。
2.Property Nameの「WI」を選択、「Edit Value」ボタン。これは選択の余地がありません。プルダウンから「WI」を選びます。「お部屋へご案内します。こちらへどうぞ」のシーンを開始するせっていらしい。
同様にして、宿に配置した主人をダブルクリックし、Scriptsタブ内にてRentRoomScriptをAdd。
Propertyも先ほどと同じように設定。ゲーム内で動作確認をします。(追記:ActorデータにScriptをAddしておけば配置したReferenceにScriptの情報がコピーされるようなので、この操作はいらないかもしれません)
プレイヤーに貸すベッドは、適当なオーナーを設定して他のNPCが使えないようにしておいたほうがいいです。せっかく借りたベッドに、知らないおっさんが寝ていたら嫌ですから。
RentRoomScriptで設定したベッドのオーナーは、部屋を借りたらプレイヤーの所有に変わるようになっています。
宿の設定は以上。以下、宿の食事販売を含むお店経営の補足。
ベレソア雑貨店などは、店に陳列されているオブジェクトが実際に販売されています。
プレイヤーが買うと売り棚のトマトがちゃんと消えて、なかなか面白い。
この設定は簡単にできます。
お店に商品にしたいアイテムを置いて、オーナーに商売用のVendorファクションを設定するだけ。
店主は、Vendorファクションで設定された商売用コンテナの内容物に加え、同じVendorファクションに設定された店内のオブジェクトも一緒に販売品としてプレイヤーに提示してくれます。
オブジェクトだけでなく、コンテナにVendorファクションをオーナー設定することもできます。この場合、コンテナの内容物が商品として加えられます。
※VendorファクションのLocationとRadiusで設定されている範囲内に陳列品を置かないと売ってくれないようです。
もちろんレベル依存のオブジェクトも、同じようにして設定可能。
レベル依存の本を棚にずらっと並べた本屋さんを作ると、今日はどんな本が入荷しているんだろうと、店内を見て回る楽しみができそうですね。
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