この日は、まだ陽も出ぬうちに出立した。
ネトルベインを探して入手し、その足でハイフロスガーへ講和会議の開催を頼みに行くつもりだ。
大立石まで歩いたところで、まばゆい朝日を拝む。
空気が澄んでいるせいか、朝日が直接目に刺さりそうなくらいに鋭い。
この道はよく通るせいか、凶暴な獣も姿がなく非常に平和だ。
スカイリムの美しい風景を楽しみながらのんびり旅ができる。こうして歩いていると、世界が喰らわれつつある運命とは信じがたいほどだ。
平和とはいえ、森深い街道では、スプリガンに襲われることもまれにあるが。
今の私の前には敵ではない。
この調子でネトルベインを持つハグレイヴンとやらも、ひとひねりといきたいところだ。
午前中にヘルゲンまでたどり着く。
あそこは相変わらず山賊達の天下だ。何度滅ぼしてもいつの間にやら元通りに沸くような連中なので、相手にするのはあきらめた。
ヘルゲンの脇を通って、先に行こう。
アルドゥインの襲撃で見る影もなくなって久しい町だが、この近くを通るたびに感慨深いものを感じる。
ここで手打ちにされそうになったところから、スカイリムでの冒険が始まったのだから。
陽光の色が白っぽい。そろそろ昼も近いようだ。
ダニカに教えてもらったオーファンロックはこの近くだったと思うが。
辺りをきょろきょろと見回すと、積み石塚が目に入る。
この道の奥へ行ってみよう。
何となくの行動だったが、進んでしばらくすると魔女に襲われた。
この道でよかったようだ。
迷わずオーファンロックへ到着出来たら、あとは簡単。
敵がいなくなるまで大暴れするのみだ
斧を持ったリディアは、身軽に動く魔女達に苦戦しているようである。
彼女には是非、ここの大ボスであるハグレイヴンと対峙していただきたいので、雑魚は率先して私が片付けるとしよう。
しばらく戦っていると、マジカが切れてダガー片手に魔女達が切りかかってくる。
どうしてスカイリムの魔法使い達はマジカの効率的な運用ができないのか。
最初からあんなにバンバン魔法を唱えていたら、すぐに息切れするくらい分かろうに。
切り株の隙間で魔女を殴っていたら、どこからともなく火の玉が飛んできた。
マジカを無駄撃ちする奴がどこかにいるな。
大岩の上に、無駄撃ちのヌシがいた。
頼りにしていたリディアはどこから登ろうかと大岩の下辺りをうろうろしているが、ハグレイヴンはそんなリディアに気をとられているようだ。
ちょうどいいので、この隙に近づいて倒してしまおう。
挨拶ついでに、私のファイアブレスも披露しておく。
ここまで近づいたら大丈夫だ。
相手がひるんだら、氷晶のシャウトもおまけでつける。
生まれて初めて、シャウトを使いこなした戦闘をしている気がするぞ。
恐ろしいハグレイヴンも、体は老婆。たいして打たれ強くはない。
彼女も長い爪が自慢らしいが、私の爪だって鋭さでは負けてはいない。
ハグレイヴンと殴り合っていたら、ようやくリディアが大岩の上まで登ってきた。
戦闘を手早く終えられるのは歓迎だ。
ハグレイヴンは2対1であえなく死亡。
気はすすまなかったが、懐をまさぐってネトルベインを入手する。
オーファンロックを立ち去る前に、ほんの好奇心でハグレイヴンの宝箱を覗いてみた。
カラスっぽい外見のハグレイヴン。光物が好きなようだ。私は一切興味ないので、そのまま置いていくとしよう。
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1. 無題
これも兵法か(笑)
Re:無題
スカイリムの魔法使いは、なぜあんなに後先考えずマジカを使い切っちゃうんでしょうね(笑)